外側から回ってきたラインが目元をくるっと囲んでいる面白い配色。
ピンクの部分と、乳白色の部分は一体になっておらず、パズルのように組みわせる構造です。マリオン・フロスト、よく考えたなあと思います。革新的な構造のフレームとしてフランスで受賞もしたモデルです。
レンズを中心に三重構造になっています。ピンクの部分と乳白色の部分は別々に製作された上で組み合わされています。なのでカクッとエッジを残した部分と、丸みをつけてある部分が混在して見えるのも「なんとなくどこか不思議な眼鏡」のオーラを放っています。
材料となっているアセテートシートは、ブラック・イエロー・ターコイズの3色。
最前面のブラックだけを薄く削り出し、眉間からの眉のラインと底辺からのサイドアップのカーブをイエローが出るようにしています。
どことなく、南国あるいはずばりバハマな配色を楽しんでください。
アセテート生地の貼り合わせと削り出し技術で、面白いディテールを持った1本を出した「FROST」。「SHIELD」という名前は「盾」とか「覆う」という意味ですが、中世ヨーロッパの盾をイメージしてみると、縁取りが特徴ですよね。それがモチーフかもしれません。
クリアイエロー・黒・薄いクリアブルーという3層のアセテート生地。とても美しい組み合わせです。フロントについては、イエローの層1mm程を残して外周が削り出したように見えます。斜めにみるとわかります。ステンドグラスのような佇まいもありますね。
不思議なシルエット。かけたらどんな表情になるか想像ができないと思います。ダブルブリッジがちょっとクニュっと窪んでいるのがポイントですね。
デザイナーのマリオンに直接確認してませんが「旅行鞄」がヒントでしょうか?