FROST GOAL c.06
「FROST」にしてはあっさりとしたスクエアフレーム、と思うなかれ。むしろ「FROSTらしさ」を感じるモデルです。正面は黒いのに、とにかく内側のブルーが存在感を放ち元気な印象を加えてくれます。
「FROST」にしてはあっさりとしたスクエアフレーム、と思うなかれ。むしろ「FROSTらしさ」を感じるモデルです。正面は黒いのに、とにかく内側のブルーが存在感を放ち元気な印象を加えてくれます。
「アクロポリス」、古代ギリシャで神殿などが小高い丘のことをこう呼ぶそうです。
確かに眉のラインがなだらかな丘のようです。パウンドケーキみたいなシルエットはありそうでなかなかないかもしれません。
フロントを真横から見ると、波打つように削られています。
これが正面から見て、色の移ろいが生じる効果を生んでいます。まっすぐなV字の溝も平行しているのがわかりますか?黄色い水平線が通っているようにも見えます。
シルエットはスタンダードなボストン型のようですが、幾つかの工夫によって一味違う1本となっています。
「ORBIT」は「軌道」という意味。人工衛星や天体の軌道を思わせる、楕円の連なりが隠れています。
レンズシェイプは少し目尻上がり気味の丸みがありますが、輪郭は目の下の方がわずかにとんがっており、フェイスラインすっきりの目元になります。
フロントの最前面を一段段差をつけ削りが施してあります。斜めに見るとわかりやすい。レンズシェイプと微妙に違うカーブで削られています。
光の加減などで、いきなり色が現れるような面白い存在感を持っています。
透明感の異なるブルーの2層とクリアを合わせた3層のアセテート。最前面が薄く残してあるのか、精密な段削りを施してあるのか、薄い層を重ねた、例えばカラーセロハンを重ねたような透明感と混色が美しい構造です。
詳しい工法を直接確認できていないのですが、精密なマシニングが活きているのだと思います。