分類が難しいシルエットは往々にして、様々な「かたち」の良いところを併せ持っています。バランスとしてはボストン型のようでもあり、重心に着眼すればティアドロップのようでもあり。実は掛けていただければわかる、とってもいいシルエットです。
この欄で「MYKITA MYLON」コレクションをご紹介するのは初めてです。「MYLON」は3Dプリンタで成形したナイロン系の樹脂を使用したコレクション(造語ですね)。見た目のボリュームと比較してとても軽い素材です。
「MYKITA」のちょっと新しいアプローチ。フレームの一部に細い溝を掘り、カラーラインを載せる手法は以前からありましたが、今回はテンプルです。「LITE」コレクションの2.5mmなど細いテンプルに見慣れていたところにちょっと新鮮な7mm幅のテンプル。そこが肉抜きされています。太さがあっても、軟らかい弾力を得ていますね。
そのことでフロントだけでなく、テンプルにもカラーラインを施してあります。これまで無かった手法です。
レンズの両サイドの「ヨロイ」と呼ばれる部分も肉抜きしてあります。ただレンズが動いたり外れることがないよう、レンズをホールドするように細く爪のように残してあります。工夫されています。
「MYKITA」のLITEコレクションをベースに、アセテートのリムを組み合わせたモデル。
かなり透明感の高いピンクなので、色でなく素材の質感や光沢で明るさや軽さを纏っています。
分類すればウェリントン型(逆台形)になるかと思いますが、かなり丸みを帯びたシルエットなので、僅かにティアドロップ的な雰囲気もあります。お顔の輪郭が細めでシャープな方にマッチしやすい、リラックス感のあるシルエットです。