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平井真美子さんの「Piano Diary」

ピアニストでコンポーザー、若手の女性ピアニストでも注目されている平井真美子さんのコンサートが米子で開催されました。

小さなホールでのピアノソロのコンサート。グランドピアノの蓋に映るハンマーが打弦するのが見えるくらいの至近距離での鑑賞でした。平井さんはサウンドトラックやCM音楽なども手掛けられていますが、「ポストクラシカル」と呼ばれる現代的なメロディや響きの音楽の世界でも注目されています。近年のお仕事を辿るような構成でしたが、力強く躍動感のある曲に爽やかな木立の揺らぎのような曲、多彩な才能を感じました。

ピアノに向かって「日記を書くように」頭の中に曲をストックしていらっしゃる(ので採譜が大変)とのこと。楽器が操れない私はそれがどういうことなのかなかなか想像力を超えるお話です。
さらに華奢な体で2時間演奏されるのはどれだけカロリー使われるんだろう?なんて瑣末なことを考えていたのですが、終演後は腕をアイシングされていました。やはり集中力をもって表現することに、素直に感激した一夜でした。

平井真美子
http://www.hirai-mamiko.com/

コーヒーのある風景[空き家のレッスン・大山]

とっとりあそびば不動産プロジェクトうかぶLLCのみなさんが先週と今週、県内4カ所で行っておられるプログラム。空き家を本来の目的以外で使ってみよう!という試み、大山編。埼玉からコーヒーユニット「LPACK」のおふたりを招いて、1日だけのカフェが出現するとのこと。
昨日1日だけでのイベントでしたが、ちょうど定休日でしたので遊びに行ってきました(くねくね迷いながら)。

場所は淀江ICを降りて、妻木晩田遺跡をかすめて入った大山町の長田集落。そこの昭和53年頃まで使われていたという「旧長田の分校」が舞台。古いオルガンや壁電話など、時が止まったままのがらんどうに、コーヒーマシンとカウンター、時々集落のひとたちが卓球をするという卓球台を囲んで、不揃いな椅子とテーブルが、人が入れ替わるたびに少しずつ動いて、なんとも居心地のいい空間が出来上がっていきました。

壁の黒板に書かれていたこの「コーヒーのある風景」のストーリー。

コーヒーを頂いて、途切れ途切れにおしゃべりをして、ちょっとけん玉をして帰って来ました。日頃は空き家でもたった数時間で、ここまで馴染むものなのだな、と帰りの道に迷わないようにハンドル握って帰りました。あ、でももともと人が集う場所として使われていたからあの空気がすぐに醸成されるんですね。

LPACK
http://lpack.exblog.jp/

カクバン日報も衣替えです。

サイトの全面リニューアルに伴いまして、スタッフブログも衣替えです。

これまでの「カクバン日報」、過去の記事もしばらく現状のままにしておきますので、

ご興味のある方は下記からアクセスしてください。

めがねのスエツグplus スタッフブログ「カクバン日報」
http://blog.suetsugu-taiyodo.jp/

「住友さん、アートをきっかけに街を変えていくには何が必要でしょうか?」

鳥取藝住祭・AIR475」の関連イベントして、『芸術学校』というトークイベントが開かれました。会場は以前から気になっていた道笑町の米子で最も古い鉄筋コンクリート建築の一つ、米子専門大店。初めて足を踏み入れましたが、手入れをして素敵な使い方ができないものか、と思わせる建物でした。

閑話休題。今回のゲスト講師は住友文彦さん。「金沢21世紀美術館」の立ち上げに携わったのち、現在は群馬県の美術館「アーツ前橋」館長を勤めていらっしゃるキュレーターです。まず想像以上にお若くて、驚きました。
まずは「アーツ前橋」の紹介をしながら、美術館と町との関わり方、その裏側の考え方。美術館だけでなく、周辺の街を歩いてもらうことが、リピーターの創生=まちづくりに繋がること。地域芸術祭のあり方について。芸術のもつ「肯定力」。これでいいのだ。

私にとっては示唆に富んだお話でした。あっと言う間に終わってしまった印象です。
芸術祭に限らず、街の文化を育むために「こと」を起こそうという人たちには聞く価値のある時間でした。

鳥取藝住祭
http://tottorigeiju.com/

アーツ前橋
http://artsmaebashi.jp/